IIDXの現状整理と皆伝への道
8月があっという間に終わりました。締めとしてIIDXの現状と課題を整理し、皆伝を取るには何が足りないかを考えます。
現状
主観
長いスランプを抜け、ようやく地力の向上を感じることができました。これまでは過去の自分を超えられず、Best BPの5倍のBPが出る状態が続き、何度も心が折れましたが、今回は順当に上手くなれたというのが一番の成果です。
一方、これだけ成長してもまだまだ皆伝は取れる気がしないので、弐寺道の深さを感じます。昔は十段も皆伝も同じやろ、とか皆伝と全白の違いがわからん、と思っていた気がしますが、近づくほど違いがよく分かります。メタ認識力の向上を感じます。
AC
ランプ状況
CPIで見てゆきます。大変便利なツールですし、作者のりせさん(@rice_Place、rice_Placeの日記)は有用な情報を発信し続けています。IIDX功労賞。
CPI
8月の目標としていた未難50%切りを達成しました。やったことがほぼハード埋めなので、Easy/Normalの状況は実態と乖離しています。
CPI (hard)
下から埋めていました。感触として、1550-1600帯(お菓子)はほぼ埋められていますが、一部苦手譜面が点かない状態です。1600-1650帯(バドマニ、天空)はまだまだ戦えて、おそらく半分は現状でも点けられそうです。1650-1700帯(メンデス、蠍火)はあまり触れておらず、譜面次第ですが点く気がしないものも結構あります。1700-1750帯(アルマゲ、嘆き、音楽)以降はハードを点けようと思ったこともないので不明です。
EXHも気晴らし程度にしかやっていませんが、まだまだ点きそうな譜面があります。ちょっと前は★12にEXHが点くというのは想像できなかったので嬉しいです。
スクショはないですが、☆11未難は各種皿譜面、おそらく暗記が要るFAXX、判定が変わってるんじゃないかというくらい謎のミスが出るDo It!!などが残り、合計10譜面ほどあります。
皆伝曲
皆伝取得の目安は皆伝曲をやったら分かるはず。滅多なことで正規はやるなと万人が言っているので、乱で計ってみました。
EMERALDAS
灼熱
卑弥呼
冥
皆伝、遠すぎ―――――。どれ一つとして基準に達していないのは明確なので、もっと頑張りましょう。
皿
☆11の皿譜面と言われるものはほぼ未難です。それどころか☆10の灼熱はBPが70くらい出て、HEARTACHEはEXHできません。明らかに苦手ですが、苦手なので選ばず学びもないというよくある流れ。今のところ、全く出来る気はしません。
個別要素のあれこれ
スコアは全く出ません。そもそも判定がブラジル旅行をしており、難易度によりますがFast/Slow比が3を超えるのは日常です。フルコンしている★11譜面でAAAが出たことはなく、★10もごく一握りの曲で気合を入れると稀にAAAが出るくらいです。
低速が来るとHard落ちする自信があります。ポゼは点いていません。
CNは得意ではないですが、致命的では無いくらいの手応えです。ただ、BEAT PRISONERやPainful Fateでハード落ちしていたり、傲慢ちゃんをEXHできる気がしないので、余談を許さぬ状況と言えるでしょう。危機感を持って注視していくことを検討します。
BMS
BMSは基本的にsl難易度表を埋めています。譜面のレパートリーが多く、苦手譜面を洗い出すために全て正規でやっています。
sl
sl10を一周しました。フォルダはだいたい半分EASYが点けば良いかな、という気持ちで進めています。ちょっと前まではsl10は全く意味が分からない物量が降ってきて2%を這う感じだったのですが、何故か急にごまかせるようになりました。もちろんsl10の中にも全く歯が立たないものもあり、今はsl12が意味不明譜面だらけに見えます。
発狂難易度表はあまり触れられておらず、体感では★12-14くらいでEasyを目指す感じです。フォルダ内の難易度差がかなり大きいので、あまり気にせず埋めていこうかと考えています。なお、★1は当然2曲が未難です(AltMirrorBell、twinklesky)。
段位はこのような状態です。
- 発狂四段
- 新発狂四段
- Satellite Skill Analyzer 2nd sl7
Angelic Snow -extreme-、SCARY BANQUET [BESESSENHEIT]が辛くて五段は取れていません。かと言って六段は取れない中途半端な存在になっています。
課題
ここからは皆伝譜面に特化し、問題の要素を洗い出します。
皆伝はIIDXの主な要素が基準を満たしていないと通らない段位に見えます。すなわち、乱打、縦連、皿、低速の4要素ができないと「お前に皆伝は与えない」と言われてしまいます。4曲それぞれ別の難しさがあって、良くできた段位です。では、これらの要素を個別に見てゆきます。
乱打
☆12の最上位譜面が揃っているので、最低限段位ゲージが減らない程度に高密度を捌ける必要があります。例えばEMERALDASのラストを見ると、1小節に40ほどノーツがあります。BPM176で1.36秒/小節なので、だいたい30ノーツ/秒ほどの密度です。全て押すのは挑戦段階ではあまりに厳しいですが、このような高密度もゲージが尽きない程度に押せる必要があります。
縦連
縦連で真っ先に思い浮かぶのは卑弥呼ですが、短いので段位ゲージではそこまで意識する必要はないと考えています。課題になるのは冥の2箇所です。
一つは細かい縦連(前半)です。S乱を掛けたような譜面とよく言われますが、納得感があります。ここでゲージを増やせる地力が必要です。また、他の鍵盤部分の安定感向上にも必要な技能にも思われます。
もう一つは、加速&縦連という地獄の組み合わせ部分です。まだまともに体験していないですが、これがめちゃキツいとよく聞きます。黒イカも同様の組み合わせでヤバいとのこと。落ちない程度に押せる必要があります。
皿
灼熱でしか使いませんが、鍵盤マニアにとってはこいつが皆伝の難しさを跳ね上げています。全く分からないので、現時点で語れることはありません。
低速
皆伝といえば低速であり、4曲中3曲に低速パートがあります。言わずと知れた冥の低速は皆伝のボスで、圧倒的な難しさを誇ります。数多の体験談を見る限り、地力が一定以上だと灼熱で落ちるか、冥の低速で落ちるかのどちらかになります。
EMERALDASはそこまでですが、卑弥呼と冥ではゲージが溶けうるため、急激な速度変化に対応し叩ける必要があります。配置の難しさはさておき、卑弥呼のラストは一小節に48ノーツでBPM88なので17.6ノーツ/秒ほど。☆11のquasar(A)の難所に近い密度の模様です。ギアチェンもしにくく恐ろしい譜面です。
対策と練習
さて、ここまでの情報を踏まえ、自分に必要なことを考えます。
対策: リズム押し
大きな課題である皿と低速ですが、苦手なことをまとめると「リズム押し」が出来ていないという課題が見えてきます。
スコアが出ず、皿と縦連(Do It!!、インプラなど)ができず、低速が壊滅する。一方で乱打は押せる。
ここから横認識、ブロック認識が育っている一方で、リズムに合わせて押すこと、それに付随する縦認識が育っていない、という状況だと考えました。逆に言えば、リズムに合わせて押せている、すなわち高いスコアが出ていることは、皿や低速の基礎となっている可能性があります。
考えてみると、皿は規則的に一定数回せることが基礎となっており、低速はスクロールスピードが変わっているだけでリズムは同じなので、モグラたたきマニアをしていても身につきにくいのも納得がいきます。反射押し民なので「高BPM曲で練習」や「中速譜面に合わせて」の表現の意味が分かっていませんが、リズム押しができると理解できるのではという兆しを感じます。
さらに、高密度や縦連では、目で見て押す能力の限界に当たりやすく、ある程度認識をサボる必要が生じます。一部のレーンを16分で押すとか、デニムを8分で押すとか、メロディーに合わせて縦連する、といったことをしないと戦えなくなってしまいます。sl10に取り組む中で、経験上リズムを頼りに押す必要性を感じており、認識力と両方育てる必要があると推察されます。
ということで、リズムに合わせて押して高いスコアを出す練習を取り入れることとしつつ、個別要素の練習を行うこととします。
練習: スコア
簡単な譜面からやっていき、AAAが安定してきたら次の譜面に進む、という方法を取ります。譜面はいくらでもあるので、ACの1,2曲目で低難度を選んで練習したり、BMSでEXH・フルコンしている曲でスコアアップを目指す、などを試してみます。まずは光らせる意識から。
練習: 皿
よく「枚数を見て偶数なら……」という異次元のアドバイスが書かれていますが、偶数か奇数かすら見えません。いえ、そもそも見ていない可能性があります。皿に意識を割きつつ鍵盤も叩けるようになるため、簡単なものから慣れてゆきます。
BMSでは皿難易度表3rdで分かりやすい皿を回して慣れ、ACでは☆9,10のHardを点けることを目指します。当面は☆11の皿譜面をハードできるようになることが目標です。
練習: 低速
ACで練習するのは厳しいので、BMSでハイスピを倍にして低難度から練習します。通常難易度表☆8でも怪しかったため、ここから初めて☆12の簡単なものが叩けるようになるまでやり込みたいと思います。
beatorajaでは起動時にアカウントを切り替えられるので、ロースピ用アカウントに切り出してランプの進捗が簡単に分かるようにします。
他の練習
乱打とS乱のような縦連はこれまで通り進めれば良さそうです。皆伝曲を乱でやったEasyゲージの推移を見ると、現時点でおそらくゲージが増える程度には押せている模様です。ただし、正規は未知数なこと、安定感を増すためには引き続き精進が必要そうです。
普通の縦連も鍛えたいと思います。冥の低速、☆11の全白を目指すにも役立ちそうですし、珍妙譜面と戦えると楽しそうだからです。ヘンテコ譜面のオンパレードである第二期 連打難易度表を気晴らし程度に進めたいと思います。人身事故で停止したら2%を這いました。
同じく、CNも鍛えたいところです。何故かCN譜面は好きな曲が多いんですよね。こちらもBMSでは第3期LN難易度表といううどん譜面が詰まっている難易度表があるので、◆8付近の常識的な譜面をしっかり押せるようになるよう練習したいと思います。
まとめ
課題が多すぎて長くなってしまいましたが、要は今まで逃げてきたことをやれ、とまとめられます。
9月からは既存の高密度譜面への挑戦は続けつつ、次の練習を取り込みます。おそらくやっているうちにACのバージョンが変わって皆伝が受けられなくなるので、じっくり取り組む予定です。
- スコア狙い
- 簡単な皿譜面のBP減らし
- BMSの簡単な譜面で低速練習
- 縦連・LNは気晴らし程度に難易度表を進める
なお一番の発見は、実はこのゲームが音楽に合わせてボタンを押すゲームなのかもしれないと感じたことです。はたしてこれが正しいのか、練習の先に見える世界がどうなっているのか。数か月後に期待です。