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Windows11セットアップメモ

だいたい8分で読めます

いくつか試したい機能があったり、Windows10のサポート切れが2025/10と告知されていたりしたので、重い腰を上げてDesktop PCをWindows11にアップグレードすることにしました。そのときに色々と設定を見直したので、古い機能も含めて使えそうなものをメモしておきます。

なお、主な用途はGPUを使う処理(AI系、ゲーム系)です。ストレージはSSDを5台ほど挿しています。

日本語音声入力

自分の場合、何故かWindows10ではどうやっても英語しか音声入力できませんでした。Windows11は最初から日本語版を入れたためか、問題なく動いています。

とはいっても、使い勝手はPixelシリーズなどのスマートフォンやM1以降のMacに比べると劣ります。ネットワーク越しの処理になるためか、入力が都度確定されてしまうので高速詠唱しないといけなかったり、変換精度が微妙だったり、音声入力中にタイピングをすると解除されたりします。しかし使い所によってはタイピングするより速いので、補助的に使うことはできそうです。これについては別記事で詳細を書こうと思います。

HDRの設定

HDRの調整が出来るようになりました。ゲーム機には重要な機能ですね。元々HDRが有効な際にSDRアプリケーションの明るさを調整する機能はありました。今回はHDRの輝度と彩度を調整し、プロファイルを作成することができます。

https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-hdr-調整アプリを使用して-hdr-ディスプレイを調整する-f30f4809-3369-43e4-9b02-9eabebd23f19

Dev Drive

その名の通り開発用機能です。ReFSというNTFSの後継ファイルシステム(Windows Serverでないと単品では使えない)をバックエンドとした、高速に読み書きされる中間データに適したドライブを作ります。アンチウイルスソフトの設定もデフォルトで弱めたりと、パフォーマンスに特化した仕組みになっています。

プログラマーにはnpmやCargoのキャッシュ、映像クリエイターにはレンダーキャッシュの置き場として役に立ちそうです。OSレベルで対応するとアンチウイルスソフトまで手が回るという気付きがありました。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/dev-drive/

記憶域スペース

複数のストレージをまとめて一つの領域として扱う機能です。いわゆるソフトウェアRAIDを組めます。古来よりあったダイナミックディスク(スパンボリュームとか)より分かりやすく、高度な処理ができる機能だと理解しています。

Windows8からあるようですがあまり話題にもならず、そろそろ実用的になってきたかと思い使ってみました。設定は、使っていないディスクをプールに放り込み、「回復性」を選択するだけで簡単です。「回復性」はRAIDの何を使うかを選ぶ感じです。例えば双方向ミラーならRAID1相当、パリティならRAID5相当になります。今回は双方向ミラーで組んでみました。使える容量は半分ですが、各ボリュームの容量を意識しなくて良く、耐障害性があって、足りなくなったらディスクを調達して増やせば良いというのは便利です。

記念のCrystalDiskMark
記念のCrystalDiskMark

https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/記憶域スペースのwindows-b6c8b540-b8d8-fb8a-e7ab-4a75ba11f9f2

使い勝手を上げる

ここからは、使いやすくするために行っている設定メモです。

勝手にスリープを解除させない

Windowsは昔っからですが、繋がっているマウスが風で揺れただけでスリープを解除してきます。新しいデバイスのデフォルト設定がスリープ解除可能なので、忘れた頃にまた夜中勝手に起動していることもザラ。あまりにもストレスフルです。

しょうがないので下記のsuperuserの投稿にある通り、Administrator権限のコマンドプロンプトでこのコマンドを叩きます。エラーが出ますが、処理はされるので夜ちゃんと寝ることが出来るようになります。デバイスが増えるたび同じことが起きるので、定期実行しておくと良いです。

powershell -Command "powercfg /devicequery wake_armed | ForEach{ powercfg /devicedisablewake $_ }"

https://superuser.com/questions/1320578/prevent-all-devices-from-waking-my-computer

レジストリをいじってkey remapする

使っているキーボード(Macの英字)では、スペースキーの横にあるコマンドキーがWindowsキーになります。普段はコマンドキーであり、かつ単押しで日本語英語の切り替えをしているので、Windowsでもこれを実現したいです。

しかし、Windowsキーは大変に厄介な代物で、普通のkey remapperでは挙動を変更できません。何なら公式が出しているツールですらまともに処理してくれません。しょうがないので、レジストリをいじって別のキーに割り当て、そこから好きなようにカスタマイズします。参考までに、自分のレジストリ設定とdocを掲載します。リトルエンディアンなのに注意です。

reg add  "HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout" /v "Scancode Map" /t "REG_BINARY" /d "0000000000000000030000001DE05BE0FFE05CE000000000" /f

https://learn.microsoft.com/en-us/windows-hardware/drivers/hid/keyboard-and-mouse-class-drivers#scan-code-mapper-for-keyboards

Keyhacを入れる

レジストリをいじって準備が整ったら、Keyhacで好きなように入力をカスタマイズします。自分はCmd単押しで英語日本語入力の切り替え、左CmdをCtrl相当にし、加えてEmacsのカーソル移動(Ctrl+pとか)を有効にしています。

Keyhacは大変便利ですが、ゲームや制作系アプリではちゃんと動かないこともあるので、設定の除外アプリリストに登録する必要があります。この場合、そのアプリではリマップが効かなくなります。

https://sites.google.com/site/craftware/keyhac-ja

最近は、ハードウェア側でいい感じにリマップすると良いんじゃないか、という気がしてきたので、QMK/VIAに興味が出てきました。自作キーボードの沼。

ueliを入れる

無料で使えるSpotlightのようなやつです。カスタマイズ性でいうとAlfredに近いかもしれません。コマンドも受け付けるので、PCをスリープしたい時もsleepと入れれば良いなど、脳への負担が少ないです。

https://ueli.app/#/

FreeCommanderを入れる

Windows11になって、化石だったExplorerに遂に変化の兆しが現れました。タブが増えたりデザインがスッキリしたりといい感じですが、カスタマイズ性はどうしても劣るのでFreeCommanderを入れます。

https://freecommander.com/en/summary/

FreeCommanderは見た目は簡素ですが、色々なカスタマイズができます。例えば、Macのようにzipファイルをダブルクリックで展開することも可能です。7-Zipをインストールし、設定の「default action」からzipの項目を作り、C:\Program Files\7-Zip\7z.exex %ActivItem% -o* のパラメーターで起動するようにし、元々あるzipプラグインを切れば完了です。

マウスの色反転

背景が白いところにマウスが行くと見失うことが度々あります。そんな時に便利な、背景に合わせて色を反転してくれる機能があります。Windowsの設定 -> アクセシビリティ -> マウスの色反転 といった所にあるので、よくネズミが逃げ出す人は設定してみましょう。

まとめ

デスクトップPCに欲しい機能がちょっとずつ増えてきた感じがあります。この調子でウィンドウマネージャを変えられるとか、初期アプリが一切無いとか、セットアップがコマンドだけで簡単に終わるとかになって欲しいところです。

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