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ぷるぷるした直方体
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冬コミ(C93)に技術書を出しました

だいたい7分で読めます

2017年の冬コミ(C93)で本を出しました。
開催前にお知らせを書くはずでしたが、すっかり忘れていたので参加記になりました。

そもそも本を出すのが初めてなうえ、コミケに一般参加したこともそんなに無い状態だったので、色々と分からないことだらけ。
実際出してみると色々発見があったので、ここにまとめておきます。

(2018-06-24追記) Boothでオンライン販売をしています。ご興味ある方はぜひご覧ください。

https://esplo.booth.pm/items/829500

出したもの

「Firebaseでラクラク? Webアプリを作る本」という技術書を出しました。

表紙
表紙

Webアプリ制作全般のハマりどころを紹介しています。
特にWebアプリを作りたいと思っている方、もう作っているけどFirebaseは使っていない方、FirebaseやReactのハマりどころを知りたい方などに合う内容です。

会場では見本誌を置き、同じ内容のPDFへのリンクを書いた紙を販売しました。

コミケに関する手続き・スケジュールなど

そもそもなぜコミケに出したのか。
今まで即売会に出したことは無かったので、「せっかくなら大きな所に出してみよう」という記念受験的なやつです。

実際に申し込みをしてみると、大きなイベントだからか戸惑うポイントが幾つかありました。

申し込み方法

まずは参加する前のコミケ中、またはその後にCircle.msというサイトで サークル参加申込書セット を購入します。この冊子の購入は 必須 です。値段は1,500円か1,600円くらいです。

https://portal.circle.ms/

C94の場合は下記ページに情報がまとまっています。

https://www.comiket.co.jp/info-c/C94/C94Appset.html

申し込み時期

C93で言うと、参加費の入金は遅くとも8/17までに終わらせないといけませんでした。
申し込み自体は8/21までですが、いずれにせよ開催まで4か月近くある状態で以下のような情報を入れないといけません。

  • サークルカット
  • 頒布情報(配布するものの内容・予定ページ数・予定持ち込み数)
  • 過去の配布情報

4か月前に内容がバッチリ固まっているなら良いですが、そうでなければ推測で入れるか、曖昧なものを入れるしかありません。
難しいですね。果たして皆さんどうしているのでしょうか……。

サークルカット

サークルカットは申込書の案内をよく読み、所定のフォーマットに従うよう作りましょう。

凝ったイラストを書くのでなければ、GIMPで作るのが楽ちんです。
作ったイメージは置いておきましょう。

https://www.gimp.org/

ポイントとして、Webカタログで見ると思ったよりサイズが小さいです。
文字を入れる場合は、十分に認識できるサイズや色で書きましょう。

頒布情報

頒布情報は、ある程度推測が入ると思います。
特にページ数や持ち込み数は、初参加なら勘になるかと思います。

配置に使うための情報ですので、実際に持っていくものが申し込み内容と多少異なっていても問題ないと思います。
少し控えめな数値を書いておくと良いでしょう。

当落など

Circle.msで登録したメールアドレスに当落案内が来ます。
会員登録したメールアドレス……かと思いきや、明示的にサークル情報を更新しないと連絡がやってきません。
私はこれを知らず、Webカタログを見て当落を認識しました。

発表時期は、C93は11/02でした。申し込みから約2か月くらい、開催までも2か月くらいですね。
これを受けてから本格的に活動する人も多いのでは。

ちなみに、当選率や基準は謎です。

Webカタログの更新

当選すると、Circle.ms上にコミケ用メニューが出ます。

その前から登録できるサークル情報と併せて、一通り更新しておくとチェックする側としては有り難いです。
頒布物情報も、わかる範囲で更新しておくと良さそうです。

サークル用封筒の確認

当選からしばらくすると、やたらと個人情報が開示された封筒が届きます(配達情報に、住所氏名+サークル名や配置場所が書かれている)。

この中にサークルチケット3枚と参加登録カードが入っています。
サークルチケット2枚は当日売り子をしてくれる人に渡し、1枚は当然自分で使います。
参加登録カードは情報を記入しておき、当日持っていきます。

当日

9:00までに入場し、設営や参加登録をします。
あとは通常の即売会と同様かと思います。

即売会のメモ

頒布方法

今回は、「QRコード付きの紙 + 見本誌3冊」を用意し、募金箱を置いてその中に入れてもらう方式を取りました。
これは「小さく始める」ためこうなりました。以下に詳細を書いてゆきます。

まず、QRコードで配布した理由です。
しっかりと製本するのは夢がありますが、配布冊数が全く想像が付かない中で1冊数百円かけて製本するのは非常に危ういと感じました。
さらに、当日の荷物が非常に多くなり、在庫の置き場にも困ることが課題として挙げられます。
幸い技術書はPDFでも価値を損ないにくく、移動中に読めるので紙媒体より便利な点もありますので、今回はQRコード配布制にしました。
感覚を掴んできたら、製本にもチャレンジしてみたいところです。

見本誌は、コミケへの提出1部、机に並べて読んでもらう用が2部です。
予備であと2冊用意してはいましたが、使いませんでした。

最後に値段を決めず募金制にした理由は、「PDF配布なので他と値段を比較して決めにくい」「そもそもいくらなら納得感があるのか分からない」という課題があったためです。
相場観が分からない中で納得感を持ってもらうには、購入者に値段を決めてもらうのが一番だと思ったためこうなりました。
なお、人気サークルや製本コストが高い場合、特定のコードで支払いなどをする場合は募金制は使えませんね。

製本

今回はA4で印刷してしまいましたが、これが結構でかい。
このサイズだとちゃんと製本しないと読みにくいので、B5で印刷するのが良さそうです。

かと言って小さいと表紙が目につきにくいです。
宣伝用にタイトルだけA4以上のサイズで印刷して持っていくのが良いかもしれません。

助っ人

完全に一人で参加すると、うろつくどころかトイレにすらいけません。
移動する度にカバンに貴重品を詰めて、出張中タグを出して……とすると、大変ですし購入する機会が損失されてしまいます。
なんとか当日手伝ってもらえる助っ人を探し出しましょう。

持ち込んだもの

  • 本を立てかける小さいイーゼル(ダイソーで108円)
  • 募金箱となるプラスチックのハコ(キッチン用品。ダイソーで108円)

くらいでした。非常に質素でした。
次はもうちょっと飾ろう。

実際にイーゼルにA4の見本誌を載せると、重みを支えられず倒れたり、上が曲がってちゃんと立たなかったりしました。
バインダーを置いて事なきを得ましたが、ちゃんと乗るかは事前に見ておきましょう。
あとB5で印刷しましょう。

また、なぜかリュックに全て詰めて会場に向かいましたが、スーツケースを持っていくと良さそうです。
リュックだと容量に限界がありますし、本が曲がったりしがちです。

コミケの場合はサークルスペースが広く、十分スーツケースが置けます。
これは即売会のスペースに依るので、事前にチェックしたいところです。難しいですが。

まとめ

以上が参加して気づいたポイントです。
実際に出してみると、意外な所で躓くものですね。

書いていませんでしたが、感想としてはとても楽しかったです。
参加者も多く、他のサークルを見るだけでも刺激になりました。

次は他の即売会にも出してみたいところです。
なお、今のところネタは思いついていません。

本記事が「即売会に参加してみたいけど不安!」という方の助けになれば幸いです。

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