2023年版、スマホ納付の調査および所得税を払うスケーラブルな方法

2022-12-04

!注意書きの追記!

Amazon Payで支払いが連続すると、不正検知か何かしらで決済が通らないことが散見されます。
[Twitterでの情報](https://twitter.com/paynomi/status/1610855856412950528)もありますし、自分もふるさと納税で何度か引っかかったことがあります。
大した金額でないふるさと納税であってもかなりの回数弾かれたので、国税の支払いなどでは要注意です。
相当ゆとりを持ったスケジュールで進めたり、別の決済手段と併用する準備をするなど、リカバリープランを持って進めましょう。
!注意書き!

登場したばかりの方法を利用する前提なので、本当に使えるかは謎です。
全ては自己責任ですので、よく調査して確認しましょう。

情報が増え次第、追記や編集をしてゆきます。

背景

2022年12月01日。 某クラウドサービスが山のようにアップデートを出す中、国税庁も負けじとスマホアプリ納付をGAしました。

以前から国税の支払い方法は口座振り込みだけでなくコンビニ納付、クレジットカード支払いなどがありました。 コンビニ納付でnanacoポイントを貯める、クレジットカードのポイントを貯める、など様々な方法で税負担を減らす取り組みがなされてきましたが、いずれも難のある方法でした。

例えば、nanacoポイントを貯めるためのnanacoカードは上限が5万円ほどなので、30万円の税金だと6枚のカードを駆使しないといけません。 試せてはいませんが、300万円を払う場合だとカードは60枚、領収書が10枚出てくることになります。 これでは定員さんから断られても文句は言えないですし、店を渡り歩くのも大変手間がかかります。

また、本命のクレジットカード支払いは0.8%近い手数料を取る、大変使い勝手の悪いものでした。 また、カード会社側でも税金支払いにはポイントが付かないケースも多く、お得な方法を探すのに難儀していました。

そのような状況下、待望のスマホアプリ納付がGAされました。 これは従来手法のデメリットを克服しつつ、スケーラビリティが高い方法だと見受けられます。 税金は高額になることも多く、手法のスケーラビリティが重要です。 還元率は高いが数万円しか払えない、という場合も往々にしてあるので、今回は上限を気にしつつ見てゆきます。

背景の補足

税金には色々な種類がありますが、今回扱うのは所得税や固定資産税などの国税のみです。

住民税も多くの人が関わりますが、今回のアップデートが関わらないうえ、自治体による差が大きいため一般的なテクニックを伝えにくいです。 なお、クレジットカード決済が可能なモバイルレジ、またはネットdeモバイルレジに対応している自治体であれば、このページの内容が役立つと思います。 ただし1回の支払いが30万円を超えると納付書にバーコードが付かず、モバイルレジの利用ができません。 ネットdeモバイルレジであれば100万円までは扱えるなど色々ありますので、お住まいの自治体で調べてみましょう。

基礎知識 - スマホアプリ納付の仕様

スマホアプリ納付とは、その名の通り何種類かのスマホアプリを利用して納付ができる方法です。 対応しているサービスはいくつかあり、PayPay、メルペイ、Amazon Payなどがあります。

この納付方法では、クレジットカード支払いでかかっていた支払い手数料が不要です。 ただし、Payサービス側の旨みがないので、そちら側で何かの制限がかかる可能性はあります。

一般に各種Payサービスはチャージした残高を利用して支払います。 チャージ時点でクレカ側のポイントがつくため、国税支払いでポイントが付かないクレカでもポイントが取れる点も大きなメリットです。 もちろん、残高チャージがポイント対象外になるカードもあるため、注意しましょう。

スマホ納付の重要な点として、納税額の限度は定められていないことに注意です。 一見するとモバイルレジなどのように30万円までに思えますが、公式サイトでは「一度の納付」にしか触れられていません。 また、FAQのQ2-8では「申告した税額の一部をスマホアプリ納付で納付する場合」について触れられているので、繰り返し納付する納税の一般的なテクニックを利用すれば、青天井で納付が可能だと考えられます。

税金支払いに使えるPayサービス

各種Payサービスの比較を行う上で、上限を確認する必要が生じます。 当たりをつける上で、ふるさとチョイスの上限表が参考になります。 また、どのようにポイントが得られるかも重要です。

まず、PayPayはカードでチャージの上限は低く、口座振込等でも50万円/日かつ200万円/月でスケーラビリティがありません。

d払いは、残高利用の場合は残高上限である100万円が一度の支払い上限であり、銀行振込やコンビニやらで毎度入れる必要があります。クレジットカード払いはdアカウント毎に50万円/月です。

au payも似たような感じです。こちらはクレカで残高に入れることができますが、月に合計25万円までと少額です。

LINE Payはクレカでのチャージはできず、クレカを通して支払えるチャージ&ペイによるLINEポイント付与上限は500ポイント/月(5%還元)に限られます。また、オンライン/請求書払いはそもそもポイント対象になりませんので、クレカ自身のポイントのみになります。

メルペイは(コード支払いに該当するのか不明ですが)一か月の上限が300万円です。 カードでのチャージもできないため、メルカリを多く利用している人向けでしょうか。

結局スケーラビリティが必要な場合、機能的にも消去法的にもAmazon Pay一択になります。 ふるさと納税でもお馴染みの方法ですね。 ただし効率を求めるとAmazonポイントばかり貯まるので、あまり利用しない人には出口戦略が難しいかもしれません。

Amazon Payの基礎知識

Amazon Payでは、Amazonギフト券残高(アマギフ残高)をアカウントにチャージし、それを支払い時に指定する方法が基本ストラテジーになります。 この場合、チャージした際にクレカやキャンペーンのポイント、後者でもキャンペーンがあればポイント、という形になります。 Amazon Payは支払いにアマギフ残高を利用できるかが重要ですが、Yahoo Newsの記事によると利用できると明記されているので大丈夫でしょう。

公式のソースが見つかりませんでしたが、ふるさとチョイスの上限表や各種ECサイトを見る限り、Amazon Payは一回1,000万円まで、月の上限は恐らくありません。 ただし、支払い時に何かしらのカードを紐付ける必要があり、クレカ側の支払いが0円でも恐らくオーソリが飛んでいます(以前ふるさと納税の購入を連続して行った際、クレカ側で弾かれてしまいました)。 これを回避するには、事前にカード会社に伝えておいたり、適当なデビットカードなどを紐付けると良さそうです。

また、支払い時にも還元キャンペーンがあればお得です。 Amazon Payではアマギフ残高支払いで1%還元というキャンペーンをやっていますが、これは国税支払いでは対象外と明記されています。残念。 ちなみに、12月中はふるさと納税で合計3%還元になっていたので、駆け込み納税に良さそうです。 こちらは支払い額の上限が1,250万円なので、結構なスケーラビリティがあります。

税金支払いに使えるクレジットカードとは

ここまで仕様を見てきましたが、最終的にポイントがどれくらい貰えるかが重要です。 Amazon Payを利用する場合は、アマギフのチャージ部分で稼ぐことになります。

アマギフのチャージにはクレジットカードを使う方法が主です。 時折現金チャージでもポイント還元がありますが、今はやっておらず開催予定も分からないので、以下ではクレカ前提とします。

ここからは、使えそうなカードを見てゆきます。

Amazon Prime Masterカード

ギフト券の購入は、やはり公式カードであるAmazon Mastercardの効率が最も高いです。 改悪前のゴールドカードを使っていたPrime会員なら2.5%、新規発行したPrime会員なら2.0%のAmazonポイントが貯まります。

限度額は人によりけりですが、頑張って200万円です。 三井住友カードに泣きつけば(一時的に)少し増えるかもしれません。

三井住友カード プラチナプリファード

常時1%還元でSMBC由来の条件の緩さがウリなカードです。 クレジットカード時代の国税支払いにはよく検討されていました。 ポイントを貯める目的でおすすめされやすいカードですが、1%還元のわりに年会費が33,000円と高いため通常お得にはなりにくいです。

なぜ紹介しているかというと、新規入会&利用特典40,000ポイントというキャンペーンがあるためです。 新規入会の3か月以内に40万円を利用すれば、40万円に対し40,000+4,000-33,000=11,000なので2.75%還元されます。 初年度に退会しない場合、400万円を払っていれば翌年に40,000ポイントを貰えるキャンペーンもありますが、こちらは理想的に400万円を払って80,000+40,000-66,000=54,000で1.35%となりお得感は大幅に減ります。

限度額は、一応のプラチナカードなので500万円です。

アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード

アメックス系は常時1%のポイントが還元されます(100円=1ポイント)。 国税のクレカ支払いでは還元率が減っていましたが、アマギフ用途にはそのまま利用可能だと考えられます。

アメックスのプロパーカードにはメンバーシップ・リワード・プラスというオプションがあり、これを利用するとAmazonでの買い物で付与されるポイントが3倍になります(100円=3ポイント)。 年会費は13,200円(実際は月会費で毎月の課金)、これにメンバーシップ・リワード・プラスで3,300円が加わります。

注意点として、アメックスのポイントは一部旅行関連以外は大幅に半額に減価します。 ANAへのマイルは1:1ですが、普通に現金として利用できるケースは2ポイントで1円程度になります。 そのため、ANAのマイルへ一度変換し(5,500円のメンバーシップ・リワードANAコース参加費が必要)、そこからポイントサイトをぐるぐるすることになります。 これは長くなるため省きますが、交換上限に引っ掛かららず上手くいけば、ポイントと現金を1:1で交換できると思われます。

また、リワード・プラスの付与は500万円の支払いまでなので、プラチナプリファード同様上限にも注意です。 アメックスの限度額は人により様々らしいですが、パッと発行して500万円利用できるかは謎です。 事前承認は現在税金のみに利用できるらしく、アマギフへの利用では厳しい可能性が高いです。

上手く利用できれば高い還元率を出せそうですが、総じて不確定要素が大きめです。 さらに色々キャンペーンもありますが、複雑になりすぎるので今回は考慮せずに計算することとします。

Luxury Card Gold

税金支払いで(?)有名なLuxury Cardです。 公式サイトに納税でも変わらない還元率と書かれているくらいなので、明確なターゲットになるのでしょう。

このカードは3種類に分かれており、Titanium(1%還元)、Black(1.25%還元)、Gold(1.5%還元)になりますが、年会費が倍々で増えてゆきます。 Goldは年会費22万円でポイント増加分を吹き飛ばすことが多いのですが、高額な場合は初年度年会費半額と組み合わせて利益が出る可能性が高まります。

限度額は事前入金さえすれば1億円です。 アメックスと同様ですが、買い物に利用可能と明記されているので問題なく利用可能でしょう。

結局どれが良いの?

ここまで幾つかのカードを見てきましたが、可視化した方がわかりやすいのでGeogebraさんに描画してもらいました。 こちらで公開しています。

カード比較

結論として、次のようなことがグラフから分かります。

  • Amazon Masterカードで限度額まで支払う(Prime会員で旧ゴールドカードを利用していた場合)
  • 200万円を超える部分は、40万円以上かつ150万円未満ならプラチナプリファードを利用(初年度の場合)、150万円以上ならAmexを利用
  • 700万円を超える部分は、1,100万円未満はTitan、2,200万円未満はBlack、それ以上はGoldで払うとお得
  • 一億を超える場合は……不明です

この場合、理論上3,000万円を払うと 50,000+128,000+235,000=413,000 が何かしらのポイントで返ってきます。 クレジットカード納付で試算したところ9万円ほどだったので、かなり還元率が伸びていることが分かります。 今回は理想系を考えましたが、状況や限度額の兼ね合いでこのように単純にはいかないでしょう。 特にカードを複数枚利用する場合は複雑になるので、自分だけの最強の組み合わせを考えましょう。

実際どうやって支払うの?

最後に、実際に払う場合に起こりそうなことを考えておきます。

一度の納付は30万円までなので、仮に300万円納付する場合は10回、3,000万円納付する場合は100回手続きが必要です。 チラリと項目を見てみましたが、入力項目はかなり多いです。 高額になる場合は、UAをスマホにしてSelenium等で殴り続けるシステムを作るのが良いでしょう。 仮に1回の決済に5分かかったとしても、300万円分が50分、3,000万円でも500分で完了しますので、数か月ある納税猶予中には余裕で完了できるでしょう。 Amazonギフト券の残高をギリギリにしておき、エラーが出たら終了という形だと実行しやすそうです。 しっかりテストをして臨みましょう。

また、カード会社やPayサービス側から現金化や不正利用を疑われる可能性も多くあります。 諸々の確認や準備は怠らないようにしましょう。

まとめ

スマホ納付は確かにゲームチェンジャーですが、諸々の制限もあり注意点も数多く存在します。 引っ掛からないよう注意が必要ですが、そもそもこんなことを調べている時間に何の生産性もないので、これを読んでいる皆様はもっと有意義に時間を過ごしましょう。

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ふるさと納税の限度額を自力で計算できるようになる

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