ぷるぷるした直方体

元職業エンジニアの雑記です

とっても便利なInteractive Brokers

米国株やオプションを頻繁に取引するのであれば、米国の証券口座は必須と言えるでしょう。 いくつか選択肢はありますが、中でもInteractive Brokers(以降IB)は非常に使い勝手の良い証券会社です。

本記事では、そんなIBの何が便利なのかをまとめておきます。

ちなみに、これも↓の記事と同じく4年ほど前のドキュメントから引っ張り出されてきました。

blog.esplo.net

Interactive Brokersの良い点

IBの利点は、「商品」「手数料」「安全」「ツール」が揃っているところにあります。

商品

世界の株式、先物、オプションはもちろん、FX、債券、投資信託など様々な商品に投資可能。 しかもそれが同じプラットフォームで、同じ口座内の資金で購入できるという圧倒的利便性です。

国内の証券会社だと、先物に資金を振り替えて……FXは別会社だ……などの手間が発生するところがほぼ全てだと思います。 利便性はもちろん、資金効率の面でも変わってきますね。

手数料

ネット証券なので、手数料も安いです。

株でもオプションでも、1取引あたり$1程度です。 すでに安いですが、数量で計算され取引価格にほぼ依存しないので、単価の高い商品を取引するとよりお得になります。

www.interactivebrokers.com

国内の証券会社だと、約定代金に応じた手数料が取られるところが多いのではないでしょうか。 少額なら$1を切るかもしれないので、取引スタイルに応じてお得か分かれますね。

安全

海外口座と聞くと胡散臭く思えますが、IBは非常に信頼性の高い会社だと言えます。

まず、預けている資産は保全されています。 ↓を読む限りでは、非常に頑健な体質に思われます。

www.interactivebrokers.com

次に、ログインや取引時に二段階認証が必須です。独自のアプリなのが残念ですが。 日本の証券会社ではあまり見かけませんね。なんでだろう

ついでに言えば、二段階認証をスキップするとRead-onlyのログインになります。 日本の証券会社でこの機能があればM○ney F○wardも楽だっただろうになぁ。なんでだろう

また、カスタマーサポートも手厚いです。 問い合わせをすれば翌営業日に返ってきますし、必要があれば日本語でも問い合わせできます。 サポートの状況は専用のページで確認でき、メールの山に埋もれる心配もありません。

さらに、顧客の資産を守ることを重視しており、オプション取引を始めようとすると、なんと試験が始まります。 ちゃんと知識を付けて取引してね、というアンクルサムの気遣いが見受けられます。

ツール

ネット証券らしくツールも充実しています。

Trading Work Station(TWS)というツールを使って取引できますが、これがむやみに高機能です。 全く使い時の分からない取引画面や発注方法があり、一生全機能を知ることはないと思えます。 しかも高機能なためか、貧弱なPCで開くと描画がもっさりします。プロ用のツールと言えるでしょう。 簡単にトレードしたい人にはスマホアプリもあります。こちらは非常に使いやすいです。

また、APIも公開されており自由にツールを作成することができます。 素晴らしいですね。国内証券取引所でAPIがある所は……見たことないですね。岡三RSS?

www.interactivebrokers.com

ちなみに、「ペーパーアカウント」というデモ口座を作ることができ、そこでAPIを叩いて確認できます。 本番口座で動作確認をしなくてよいですね。

なお、ツールに必要なデータはサブスクリプションモデルで、必要なものだけ購読します。 大体は月に数ドル程度です。 例えば、米国株の価格はデータを購入しないと15分の遅延データになります。 月数ドルのコストを押さえたい場合は、他のソースで価格を見て発注だけしましょう。

良くない点

そんな素敵なIBですが、辛い点もあります。

口座維持手数料

25歳以下は$3、それ以外は$10が毎月掛かります。 ちなみに開設後3か月は無料、払った手数料がコレ以上でも無料になります。

毎月定額のコストが発生するのは厳しいですが、取引が多い人は全く影響を受けないので取引スタイルに依りそうです。

データが有料

必要なマーケットデータを購読するシステムのため、欲しい情報が有料なこともあります。 基本的な情報は無料データであり、オプションの情報も$1/月と格安ですが、コストが掛かり続けることになります。

海外口座

残念ながら米国市民ではないので、送金とドル転に手数料が発生します。 IB自体は入金手数料を取りませんが、送金元の銀行や中継銀行によって手数料が取られます。 何も考えずに送金すると、少額であっても5,000円以上の手数料が発生することもあるので要注意です。

なお、IBからの出金は月に1回手数料無料です。 頻繁に出金することもないでしょうし、実質無料だと考えられます。

また、口座内の円をドル転するのも5銭のスプレッドで変換できるので、IBに円で送ってドル転するのが良いでしょう。

初回入金額制限

わざわざ海外口座を作る人であれば問題ないかもしれませんが、25歳以下は30万円、それ以外は100万円の初回入金が必要です。 スパム防止と資産保全のためですが、どこかに吸い込まれないか不安になりながら送ることになります。

開設方法

メモ程度ですが、解説方法のTipsを書いておきます。 もしかしたら変化しているかもしれませんので、参考程度に読んでください。

口座選択

IBは2種類あり、日本支社のIBと、海外口座のIB LLCがあります。 日本向けのを開設すると日本株しか扱えないので、間違えずにLLCの方を選びましょう。

用意するもの

  • 電気ガス水道の領収書(3ヶ月以内)
  • 顔写真付き身分証明書(有効期限内)

これだけです。 海外に口座を開いたことがある人は分かると思いますが、良く分からない書類を書く必要はありません。 ネット上でポチポチするだけで開設できちゃう。

用意した方がいいもの

  • 三井住友銀行の口座
    • SMBCダイレクト + 外国送金サービス
  • 新生銀行の口座

IBに入金するためには、シティバンクの口座に振り込む必要があります。 シティバンク口座宛ては外国送金扱いになるので、 普通に振り込むと2500円程度掛かってしまいます。

が、SMBCダイレクトの外国送金サービスは、シティバンク宛てが無料です。 そのため、入金はSMBCから行うと手数料無しで済みます。

また、海外からの送金を受け取ると、リフィティグチャージでこれまた2500円ほど取られることが多い。 が、新生銀行は無料なので、受け取りを新生銀行にすることで手数料を抑えられます。 コルレス銀行で手数料が取られるかは要確認です。

開設時の注意

基本的には↓からポチポチするだけですが、幾つか注意点があります。

開設はここから行えます

経験値が必要

オプションを含む一部商品を扱えるようにするには、「2年以上の取引経験、および一定以上の資産」が必要となります。 また、FXレートでのドル転もFX口座が必要です。

ここが開けないと意味が半減なので、足りない場合は経験を積んで出直しましょう。

口座の種別

Reg. Tマージン口座にすることで信用取引ができます。 必要な時にレバレッジが効くのでオススメです。 なお、日本の信用取引とは概念が少し違うので注意されたし。

可能ならポートフォリオマージン口座の方が良いですが……。10万ドルの資産がある人はどうぞ。

日本語の注意書きは信用しない

電気ガス水道の領収書は12ヶ月以内、顔写真ない証明書が候補にある、など余裕で嘘が書かれています。 英語を読もう。

開設申込み後

開設申込みをすると、家に確認の郵便が来た後、程なくして開設されます。

開設後45日以内に入金しないといけないので、SMBCの外国送金サービスに申し込んだ頃に開設するとちょうど良いタイミングになります。

まとめ

IBは取引所における重要な点を網羅した、非常に優れた証券会社だと言えるでしょう。 特に、オプションを始めてみたい場合や米国株を高頻度で取引したい場合、第一に検討すべき証券会社です。